赤ワイン品種「カベルネ・ソーヴィニヨン」の特徴とおすすめワインをソムリエが解説します!

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カベルネ・ソーヴィニヨンという品種の赤ワインはどんな味わいなの?

 

カベルネ・ソーヴィニヨンを使ったおすすめの赤ワインを教えて!

 

Yamaguchi
今回は、「濃厚・どっしり系」黒ブドウ品種の王様「カベルネ・ソーヴィニヨン」について解説したいと思います。また、カベルネ・ソーヴィニヨンを使用したおすすめの赤ワインもご紹介します!

 

この記事で得られること

①黒ブドウ「カベルネ・ソーヴィニヨン」の特徴が理解できる

②産地別カベルネ・ソーヴィニヨン・ワインのおすすめが分かる

 

目次

世界各地で愛される!「カベルネソーヴィニヨン」とは?

 

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~ 黒ブドウ カベルネソーヴィニヨン ~

 

ワイン初心者から愛好家まで、世界中で愛される「カベルネソーヴィニヨン」

大きな理由は、適応性に優れ、カベルネソーヴィニヨンが好む日照と気候があれば、どこの国で飲んでも「豊かな果実味」「強靭な渋み」「上品な質感」「長い余韻」が堪能できる安心感になります。

「飲んだ瞬間から期待を裏切らない安心感」を与えてくれるのが、カベルネソーヴィニヨンの最大の魅力です。

いかにも赤ワインらしいどっしりとした味わいは、赤ワインの入門編にもおススメです。

 

栽培面積は、約34万ヘクタールを占め、世界で最も栽培されている黒ブドウ品種のひとつです。

起源は、フランス ボルドー地方で、黒ブドウの「カベルネ・フラン種」と白ブドウの「ソーヴィニヨン・ブラン種」の自然交配から誕生しています。

基本的に、黒系フルーツ、チョコレート、鉛筆の削りかす、杉のフレーバーが感じられます。

ブドウの種に含まれるタンニン(渋み成分)の強さが特徴的で、骨格のしっかりとした味わいです。

長期熟成にも耐えうるポテンシャルは、赤ワインファンから好まれる理由でもあります。

 

カベルネソーヴィニヨンが好む栽培適地

比較的温暖な気候で、水はけの良い砂礫質の土壌を好みます。

温暖なカリフォルニアや、チリ、南アフリカ等の産地では、カシスなどの黒系果実の凝縮感たっぷりの果実味が感じられます。

涼しい気候で育った場合や未熟なカベルネソーヴィニヨンからは、青ピーマンのような香りが顕著に表れます。

 

主な栽培地

フランス ボルドー地方のメドック、グラーヴ
アメリカ カリフォルニア州のナパ、ソノマ
イタリアのボルゲリ
オーストラリアのクナワラ
チリのマイポ・ヴァレー

 

栽培・醸造での特徴

①果粒が小さいため、高収量でも味わいが薄まりにくい

②成熟が遅い品種のため、砂礫質の暖かい土壌で栽培されることが多い

③タンニンが豊富なので、単一品種だけでは硬質な味わいになるため、他品種とブレンドして醸造されることが多い

④タンニンは樽熟成を行うことで酸素と結合し“まろやか”になるため、木樽とは相性が良い

では、次に産地別でカベルネソーヴィニヨンのお勧めワインをご紹介していきますね。

 

補助品種とのブレンドにより世界に名だたるワインを輩出する「ボルドー地方」

 

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~ ボルドー メドック地区格付け第5級「シャトー・ランシュ・バージュ」の樽熟成庫 ~
濃密で力強い現代的スタイルのカベルネソーヴィニヨンを使った赤ワインを生産

 

世界中にファンを持ち、「ワインの女王」の名で讃えられるフランス ボルドー地方。

女王の名で呼ばれるのは歴史的背景が関係しています。

元々、フランス王室で親しまれていた「ワインの王様」ブルゴーニュワインの後で知られるようになったボルドーワイン。

先のブルゴーニュワインがワインの王様なので、後のボルドーワインは「女王になった」と言われています。

また、類まれな知性と緻密で繊細な風味は「高貴な女性」を彷彿とさせます。

 

ボルドー地方の中でも、砂利質土壌のメドック地区やグラーヴ地区で栽培され、黒ブドウの「メルロー種」や「カベルネ・フラン種」などの補助品種とブレンドして造られています。

気候の関係で、カベルネソーヴィニヨン単一で造ると硬質な味わいになってしまいます。

ブレンドすることで、ワインに丸みや複雑さを与えることが出来ます。

そして、晩熟であるカベルネソーヴィニヨンが収穫期の降雨により被害を受けた場合、補助品種で収量や風味を補うことができる利点もあります。

 

シャトーって何?

ボルドー地方のワイン名で「シャトー・〇〇」と聞くことが多いと思います。

このシャトーとは、ワイン生産者を意味する言葉で、ブドウの栽培、醸造、出荷までを一貫して自社で行う生産者のことです。

現在では、約7,000軒を超えるシャトーがワインを生産しています。

 

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カベルネソーヴィニヨン単一のみで品種らしさを表現!「カリフォルニア州・ナパ・ヴァレー」

 

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~ カリフォルニア州ナパ・ヴァレーのカベルネソーヴィニヨン ~
ナパ・ヴァレーは、フランス ボルドー地方と肩を並べるほどの銘醸地
温暖な気候を活かした「果実味豊かでなめらかな質感」が特徴

 

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~ カリフォルニア州ナパ・ヴァレーの「オーパス・ワン」ワイナリー ~
オーパス・ワンとは音楽用語で「作品番号1番」の意味で、『一本のワインは交響曲、一杯のグラスワインはメロディのようなものだ』という考えからロスチャイルド男爵が命名。カベルネ・ソーヴィニヨン種を主体とし芳醇で深みのある味わい。カリフォルニア・プレミアムワインの模範的存在。

 

カリフォルニア州だけで、世界第4位の栽培面積を誇り、量、質ともに、アメリカ最大の生産地です。

気候も土壌もエリア毎に多種多様なカリフォルニア州。

葡萄畑は、州をほぼ横断するように広がっています。

この地には、実に108のAVA(合衆国公認の栽培地域)が存在します。

 

カリフォルニア州の中でも、温暖で日照の強いナパ・ヴァレーではブドウが完熟するため、単一品種でも完成されたワインになります。

造られたワインは、見事なバランスと、タンニン、酸共に磨き上げられたなめらかさを持ち、品種ならではの構造と品位を示します。

また、ナパ・ヴァレーはワイナリー・ツアーが盛んで、多くの観光客で賑わっています。

 

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まとめ

 

今回は、赤ワインのブドウ品種「カベルネソーヴィニヨン」について解説しました。

フランスやアメリカ以外にも、「オーストラリアのクナワラ」や「チリのマイポ・ヴァレー」等、カベルネソーヴィニヨンで成功している国は、まだまだたくさんあります。

各地域のカベルネソーヴィニヨンを飲み比べても面白いと思いますよ。

料理に合わせる場合は、しっかりとしたタンニン(渋み)を持つカベルネソーヴィニヨンに合わせて、脂身の多いお肉を合わせてみてください。

口中で、ワインがお肉の脂身を中和してくれますよ。

今後のワインライフにご活用くださいね!

 

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