2022年度版!白ワイン品種「ソーヴィニヨンブラン」の特徴とおすすめワインをソムリエが解説します!

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ソーヴィニヨン・ブランという品種の白ワインはどんな味わいなの?

 

ソーヴィニヨン・ブランを使ったおすすめの白ワインを教えて!

 

Yamaguchi
今回は、「柑橘・爽やか系」白ブドウ品種の代表格「ソーヴィニヨン・ブラン」について解説したいと思います。また、ソーヴィニヨン・ブランを使用したおすすめの白ワインも産地別でご紹介します!

 

この記事で得られること

①白ブドウ「ソーヴィニヨン・ブラン」の特徴が理解できる

②産地別ソーヴィニヨンブランのおすすめワインが分かる

 

目次

個性あふれる品種香が魅力!「ソーヴィニヨン・ブラン」とは?

 

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~ ニュージーランドのソーヴィニヨン・ブランの葡萄畑 ~
ソーヴィニヨン・ブラン種の鮮烈な香りを世界に訴求することで成功したニュージーランド

 

華麗な香りの競演と鮮度の高い酸こそが、ソーヴィニヨン・ブランの魅力です。

ハーブ、グレープフルーツ、パッションフルーツのほか、カシスの芽の香りなど、グラスの中で生き生きとした表情を見せてくれます。

若草の清々しい香りが立ち上り、春や新緑の訪れと生きる喜びを感じさせてくれる、、そんな品種です。

 

世界での栽培面積は約3万ヘクタールで、白ブドウ品種としては世界第3位の規模を誇っています。

フランス ボルドー地方が原産と言われており、黒葡萄カベルネ・ソーヴィニヨン種の親であり、白葡萄シュナン・ブラン種、トラミナー種との関連も指摘されています。

この品種で表現されがちな「青草っぽい香り」は、メトキシピラジンという化学物質に起因するもで、冷涼な気候のもとで育った未熟なソーヴィニヨンブランで過剰に感じられる傾向があります。

逆に、完熟したソーヴィニヨン・ブランは、グレープフルーツやパイナップル、カシスの芽など、心地よいフレーバーが感じられます。

 

ソーヴィニヨンブランが好む気候

比較的暖かく、寒暖差が激しくない「温和な気候」を好みます。

寒すぎると酸味が強くなり、ソーヴィニヨン・ブラン種でしばしば表現される「猫のオシッコ臭」が感じられます。

暑すぎると酸味が乏しく、ぼやけた味わいになります。

 

主な栽培地

フランス(ロワール地方、中央フランス地区、ボルドー地方、南西地方)
アメリカ(カリフォルニア州)、スペイン、チリ、南アフリカ、ニュージーランド等

 

栽培・醸造での特徴

①樹勢が強い為、台木の選択や剪定には注意が必要

②爽やかなハーブ香を生かす為、ブドウの房に日光が当たらないように栽培されることが多い

③華やからしさを表現する為、醸造工程で「スキンコンタクト」と呼ばれる果汁に果皮を浸漬する技術を用いる生産者が多い

④生き生きとした酸が魅力の為、酸を乳酸と二酸化炭素に分解するマロラクティック発酵(MLF)はあまり行われない

 

代表的な香り

レモン、ライム、グレープフルーツ、ベルガモット

ジャスミン、芝生、カシスの芽、スモーク、火打ち石、チョーク

暖かい気候の場合は、パイナップル、パッションフルーツ

 

総じて、ハーブや柑橘類等の個性あふれる品種香や鮮度の高い酸がソーヴィニヨン・ブランの魅力であり、「白ワイン=スッキリ、爽やか」というイメージを構築した代表的な品種でもあります。

では、次に産地別でソーヴィニヨン・ブランのお勧めワインをご紹介していきますね。

 

涼やかなタイプから重みのあるタイプまで幅広く生産する「フランス」

 

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~ ソーヴィニヨン・ブランで世界最高峰の白ワインを造る フランス ボルドー地方の葡萄畑 ~

 

フランスにおいて、ソーヴィニヨン・ブランの二大銘醸地と言えば「ボルドー地方」と「ロワール地方」です。

ボルドー地方では、木樽で発酵・熟成させた厳格な酸と重厚感を併せ持つワインが造られています。

また、ボルドー地方のソーテルヌ地区バルサック地区では白ブドウ品種セミヨンと共に、極甘口のデザートワインも生産されています。

 

ロワール地方のロワール川上流の冷涼なサントル・ニヴェルネ地区では、品種と産地由来の爽快さを強調する為、ステンレスタンク醸造で清涼感のあるクリーンなワインが造られています。

代表的なワインで、強めのハーブ香、フレッシュな酸味が特徴の「サンセール」は地方でも別格的な存在です。

 

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鮮烈な香りを世界に訴求することで成功した「ニュージーランド」

 

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~ ソーヴィニヨン・ブランにより国内随一の評価を獲得した「マールボロ地区」の葡萄畑 ~

 

ワイン新興国の中では、唯一の冷涼気候であるため、独特の存在感を発揮しているニュージーランド。

西オーストラリア州に本拠を置く「ケープ・メンテル社」が、マールボロ地区に創設した「クラウディ・ベイ」のソーヴィニヨンブランが、1985年イギリスで評判になり、世界の注目を一躍集めました。

その後は、耕作面積が驚くほど短期間に拡大を遂げています。

ソーヴィニヨン・ブランの代表的な産地はマールボロ地区で、「ソーヴィニヨン・ブラン種の基準」と言われるまでに成功を収め、国内栽培面積の約半分を占める大産地となっています。

 

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まとめ

 

今回は、白ワインのブドウ品種「ソーヴィニヨン・ブラン」について解説しました。

フランスやニュージーランド以外にも、「イタリアのフリウリ州」や「チリのレイダ・ヴァレー」等、ソーヴィニヨンブランで成功している国は、まだまだたくさんあります。

各地域のソーヴィニヨンブラン・ワインを飲み比べても面白いと思いますよ。

料理に合わせる場合は、清涼感がありエレガントなソーヴィニヨン・ブランに合わせて、ハーブの香りを生かしたさっぱりした魚料理を合わせてみてください。

今後のワインライフにご活用くださいね!

 

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